鮭の孵化・放流に取り組む児童に向けて当社が出張授業を実施
2023年1月17日、千葉県睦沢町にある睦沢小学校にて、当社はサーモンについての出張授業を行いました。参加したのは、普段からサケの孵化・放流に取り組む5年生45人。ノルウェーサーモンの養殖方法、サケとサーモンの違いなどについて当社社員が講義を行いました。児童たちからは活発に質問が上がり、興味津々の様子で学びを深めました。
サケ回帰南限の町をめざす児童たちに当社がお手伝い
睦沢小学校がある千葉県長生郡睦沢町は、サケの遡上が確認される町です。定期的に遡上し「サケ回帰南限の町」となることをめざして、児童たちはサケの孵化・放流や河川の清掃などに取り組んでいます。
そのような取り組みを耳にした当社社員が、児童たちのこれからの活動のヒントにしてほしいと出張授業を提案し、睦沢小学校のみなさまのご厚意により実現しました。
児童の興味・関心に応える双方向形式のサーモン出張授業
授業はクイズ形式でスタート。「ノルウェーはどこにあるの?」「養殖サーモンはどれくらいの大きさになるの?」などの質問に、児童たちは積極的に手を挙げて回答していました。
ノルウェーでの養殖の流れや、サケとサーモンの違い、養殖サーモンのサステナビリティなどについて説明する場面では児童たちは懸命にメモを取りながら耳を傾けていました。
児童からは「どうしていまの仕事をしているのか」「仕事で楽しいところはどんなところ」など「働くこと」に関する質問も上がりました。
NSC(ノルウェー水産物審議会)の協力も得て実現した今回の出張授業。NSCの日本・韓国担当ディレクター、ヨハン・クアルハイムさんを講師としたノルウェー文化についての授業も実施しました。
ノルウェーの気候・環境や、小学校・住宅の様子、伝統衣装などのノルウェー文化について紹介すると、児童たちは好奇心に満ちた顔で真剣に聞き入っていました。
サーモンの解体に児童たちは大興奮。そしてみんなでサーモンを「いただきます」
講義のあとは、ノルウェーから空輸した丸のサーモンを使った解体を実施。スーパーマーケットや鮮魚店で見ることのできない、大きなサーモンに児童は大興奮。近寄ってサーモンを触ってみたり、さまざまな方向から眺めてみたりと、思い思いの方法で楽しみました。包丁を入れると児童からは歓声があがりました。
大きなサーモンが解体される様子を目の前で眺めるのは多くの児童にとって初めての経験です。サケの孵化・放流に取り組む児童たちにとって新たな学びを提供できたと思います。
授業終了後は給食の時間。そこで、当社はサーモンを全児童分提供いたしました。学校付属の給食室にて「ハーブソルト焼き」として調理されました。「いつも食べているサーモンと違って、ノルウェーサーモンは脂がのっておいしかったです」との声もあり、児童たちはこぞっておかわりを楽しんでいました。
出張授業を受けて児童からは「寒いノルウェーで養殖をしていて、海の水がきれいだということを初めて知りました」「サケを孵化する水槽の水温を変えてみたりとこれから研究してみようと思う」といった感想があがりました。
睦沢小学校校長の久我さんは 「子どもたちにとってすばらしい学びの機会になった。サステナブル先進国といわれるノルウェーからサケの育て方や環境に配慮した取り組みなどさまざまなことを学んだ。これからは世界にも目を向けて勉強してほしい」と終わりに述べました。
サケの孵化・放流に取り組む児童たちに、自社の事業を通じた貢献ができたのは、当社にとありがたい機会だと存じます。
こういった機会を設けてくださった睦沢小学校のみなさまには改めて感謝申し上げます。今後も地域や社会と共生した事業活動を当社は継続してまいります。