モウイ従業員が歴代最年少で単独スキー南極点到達を達成
モウイ・ノルウェーの従業員である21歳で女性のカレン・キュレソが、単独スキーによる南極点到達の最年少記録を更新しました。これまでの記録は、フランス人男性のピエール・エダンによる26歳75日でしたが、カレンは大幅に記録を塗り替えました。
挑戦の理由
カレンは挑戦の理由について、次のように語っています。
「南極点への単独到達を成し遂げた初の女性でありノルウェー人のリブ・アーネセンをはじめ、多くの探検家に憧れていました。困難を乗り越える達成感を味わいたかったですし、この挑戦を通じて、多くの若い人たちに『自分の人生は自分で切り開ける』ということを伝えたかったのです。
また、モウイでの仕事を通じて自信や知識を得ることができました。さまざまな研修があり、責任のある仕事を任せてもらえたことが、大きな支えとなりました。」
50日以上の過酷な挑戦
この挑戦は、100kgの荷物を引きながら、誰の力も借りずにスキーで50日以上かけて南極点を目指すという、非常に過酷なものです。そのため、カレンは入念なトレーニングを重ねて準備を進めました。
トレーニング期間中、彼女は栄養価の高い食事を取り入れ、生サーモンやサーモンプロテインパウダー、サーモンオイルなどを摂取して体力を強化しました。
偉業達成までの道のり
2024年11月21日、カレンはスタート地点のヘラクレス湾を出発。しかし、途中で風邪による喘息を発症するなど、厳しい環境に直面しました。
それでも前進を続け、2025年1月13日、54日目にしてついに南極点に到達。1,130km以上の距離を滑走し、標高差2,800mを乗り越え、歴代最年少で単独スキー南極点到達を果たしました。
祝福の声
この偉業に対し、ノルウェーのヨナス・ガール・ストーレ首相は、取材で次のようにコメントしました。「国家的な偉業を成し遂げたカレンさんに深く感銘を受けました。彼女は夢に向かって努力するすべての人に、大きなインスピレーションを与えてくれました。」
また、モウイ・ノルウェー養殖部門COOのオイヴィンド・オーランドも、次のように祝辞を述べました。「モウイはカレンさんの快挙を誇りに思っています。わずか21歳でこの挑戦を成し遂げるために、綿密な計画を立て、全力で取り組みました。彼女の勇気と決意は信じられないほど素晴らしいものです。ノルウェーに帰ってくる日が待ちきれません。カレンさん、本当におめでとうございます!」